2010年06月16日

COPD、予防・早期発見で課題―厚労省検討会が初会合(医療介護CBニュース)

 厚生労働省の「慢性閉塞性肺疾患(COPD)の予防・早期発見に関する検討会」(座長=工藤翔二・結核予防会複十字病院長)の初会合が6月11日に開かれた。同検討会は、COPDの予防、早期発見のための施策について議論する。月1回のペースで開かれ、4、5回をめどに議論をまとめる。

 COPDは、喫煙などが原因で肺に慢性炎症が起こり、肺気腫や慢性気管支炎などの症状を呈する。自覚症状がない例も含め、年間の患者数は約500万人と推計されている。WHO(世界保健機関)は昨年まとめた報告書で、たばこの煙などリスクへの対策をしなかった場合、COPDによる死亡は今後10年間で3割以上増えると予測している。

 厚労省健康局の担当者は初会合で、COPDでは現在、系統的な施策はほとんど行われていないと説明。一次予防から早期発見、適切な治療、合併症の予防までの一連の支援策を具体的に示すことが必要との認識を示した。

■既存の健診との組み合わせで早期発見を
 久留米大医学部内科学第一講座教授の相澤久道委員は、患者の早期発見が難しい理由について、患者が息切れやせきなどを年齢やたばこが原因と考えがちなことや、重症化するまで自覚症状がないことを挙げた。
 また、肺機能を肺年齢で表す「スパイロメトリー」が「診断には不可欠な検査」にもかかわらず、あまり普及していないことを問題視した。

 これに対し、日本医師会常任理事の今村聡委員は、診療所などでスパイロメトリーを一人ひとりに実施するのは時間的に難しいと指摘し、「専門医に診ていただけるよう、医療連携の制度的な裏付けが必要」との考えを示した。一方、日本呼吸器疾患患者団体連合会代表の遠山和子委員、患者代表の桂歌丸委員(落語家)は、血液中のヘモグロビンの酸素飽和度を測定する「パルスオキシメーター」なら患者が自分でも使用できるとして、普及が必要と訴えたが、今村委員は「パルスオキシメーターは、在宅酸素療法中などの病状が進行した人の経過を見るにはよいが、かなり進行していないと数値が落ちない」として、早期発見に活用するのは難しいとの見解を示した。

 その上で今村委員は、早期発見には問診が重要との考えを表明。特定健診など既存の健診に、喫煙歴などCOPDに関する問診を組み入れるよう提案した。


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posted by ヒラタ テツオ at 13:01| Comment(24) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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